そしてある日、彼女のちょっとした衝動から、本来ダイヤモンドにしか適用
されないしずく型のブリオレット・カットが、カラー・ストーンにも使われ
るようになりました。
”貴石”"半貴石”という保守的な差別には迎合せず、次々と宝飾界の常識を破
る彼女。ダイヤモンドとルビー、エメラルド、サファイアだけのジュエリー
創りには飽き足らない彼女は、せっかくの驚く程美しいカラー・パレットを
呈するジェムストーンに手を出さないことはない、と考えました。
こうして、一目でそれとわかる独自のスタイルは生まれたのです。
マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックは、初の旗艦店である東京に続き、翌2004年には、パリのサンジェルマン・デ・プレにもブティックをオープンしました。
そして2013年、ニューヨークの高級店街、マディソン・アヴェニューに待望のショップがオープンしました。
また2014年には、マリーエレーヌ ドゥ タイヤックを象徴する初期のモデル“カボション”のブルーカルセドニーのリングと共に、“スカーフ”ネックレスが、パリ装飾美術館の所蔵作品となりました。